普段、アロマセラピーのトリートメントは助産所のお部屋で行っていますので
場所柄、産後ケアとして出産を終えた産婦さんに行うことが
多くあります。
産婦さんにアロマトリートメントを行う場合、
ひとつは、自宅出産またはその助産所でご出産されて、助産所に数日
入院される方へのトリートメント。
もう一つは出産されて数か月経ってから、アロマトリートメントを
ご希望されてお越し下さる方へのトリートメントです。
産後の心身の回復期に行うものと、数か月経って育児真っ最中の状況の方への
アロマトリートメントでは、少し視点が変わってきます。
産後の回復期にアロマトリートメントを行う場合は
神経の鎮静や安眠、疲労回復、ホルモンバランス調整などをメインに
トリートメントプランを立てることが多いです。
産後数か月経過してから行う場合は、もう少し一人ひとりの今の状態(主訴)にも
フォーカスして行いますので、行うことにも個人差が出てきます。
出産直後の心身の状態と、育児が始まってからの心身の状態は
あたり前ですが、全く違いますよね。
産後、数日の入院中は赤ちゃんのこと含め、様々なサポートが
ありますので、まだ自分自身のケアに意識を向けることができやすいですが
退院して育児に専念し始めると、あらゆることが忙しすぎて
自分自身の時間を取ることがなかなかできずに、気づいたら心もからだも疲労困憊。
心にもゆとりがなくなって、イライラしたり、泣きたくなってしまう、
そんな方は少なくありません。
出産後、すぐのケアも大事ですが、育児中の大変な時の自分へのケアも
とても大事です。
アロマセラピーは植物の自然豊かな香りが、呼吸によって鼻から
ダイレクトに脳に伝わります。
さらにトリートメントの優しい人のぬくもりのあるタッチによる
ケアが皮膚の感覚神経を通して、心地よさを安らぎを脳で感じることが
できます。
この両方からのアプローチで一瞬にして心へのケアが可能になるのです。
また、筋肉をほぐしたり、温めたりするようなテクニックや
精油の薬理作用の経皮吸収といった複合的な作用も相乗効果として
得ることが出来ます。
これらに加えて、安心、安全でどこにも緊張のない緩みをもたらすような
アロマトリートメントを施すことがとても大切。
人間をまるごと、全体をとらえながら行うホリスティックな
アロマセラピーのトリートメントは、身体の回復だけでなく心やその背後に
存在する魂までも生き生きと輝かせるアプローチです。
女性の大切なライフステージに是非取り入れてみてくださいね。
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